Tama Tabi

のんびり、気ままに日々の日常を綴ります

【実体験】パニック障害、克服までの記録(治療や心掛けたこと)

こんにちは、たまです。

最近メディアなどで目にすることが増えたパニック障害

私はこのパニック障害を大学在学中に発症し、
薬なしでは普通の生活が送れなくなってしまった過去があります。
現在は克服し、薬を飲まずに生活できています。

今回は、パニック障害を克服するまでに行った治療や心掛けたこと等を書いていきたいと思います。
パニック障害になった時の記録については下記の記事にまとめています。

tama-tabi.hatenadiary.com

 

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パニック障害の治療方法

パニック障害を治療するには、薬を使用した治療と精神療法(認知、行動療法等)があります。

私は薬を使用しつつ、当時大学とバイトもあったので、可能な限りリハビリとして外出をしていました。
大学は幸いなことに、ほぼ単位を取り終わっていたので、週1くらいでの通学でした。
大学まで片道1時間半はかかっていたので、これで毎日通学だった場合、恐らく通えていなかったと思います。

服用していた治療薬

下記が服用していた治療薬になります。

メイン且つ克服まで飲んでいた薬はジェイゾロフトになります。
外出先で発作が起きた場合の緊急時用の薬として、ユーパンを使用していました。
漢方に関しては半年ほど、メイラックスは1ヵ月間のみ使用しております。

ジェイゾロフトは私に合っていたこともあり、副作用は得にありませんでした。
この薬は徐々に効果が出るものでもあった為、効果が発揮されるまでは発作が出たりはしていましたが、ユーパンを上手く使いながら少しづつ発作の回数が少なくなっていきました。

メイラックスは、飲み始めた頃に家族から私のテンションが高くて怖い。酔っ払っているみたい。と言われるようになり、お医者さんに相談して1ヵ月くらいで服用を止めることとなりました。
私には、ちょっと効果がありすぎたのかもしれません。
家族曰く、服用する前までは、あまり会話が出来るような状況ではなく(機嫌が悪い感じ)、笑うこともあまりなかったらしいので、その変化が怖かったみたいです。
個人的には、気分が楽になった記憶はあります。

服用した治療薬の順(流れ)

①漢方、ユーパン
 ↓
ジェイゾロフトメイラックス、漢方、ユーパン
 ↓
ジェイゾロフト、漢方、ユーパン
 ↓
ジェイゾロフトユーパン


診断されてから、始めは軽めのパニック障害だろうということで、漢方と緊急時用の薬(ユーパン)のみを処方されていたのですが、全く改善されず寧ろ悪化していきました。


診断されてから1か月後くらいに、良くならない事をお医者さんに相談したところ、ジェイゾロフトメイラックスを処方され飲み始めました。
メイラックスは約1ヵ月で服用を止めています。


約半年間飲み続けました。
外出中での発作が少なくなりユーパンについては、ほぼ服用することは無くなりました。


ジェイゾロフトと漢方を飲み始めてから約半年後くらいに、薬の量を少しづつ減らし始めました。そして、パニック障害と診断されてから約1年後、薬を服用しなくても良いこととなりました。

 一度だけ③辺りで、「もう大丈夫だろう!!」と勝手に薬を飲むのを止めたことがあります。故に、めまいの症状が戻りお医者さんに注意されたことがあります。笑
薬の服用については、決して私のように勝手に判断するのではなく、必ずお医者さんに相談してください!!

克服までにかかった期間

パニック障害と診断されてから約1年、克服までにかかりました。
また、社会人になってからも一度再発していますが、症状がまだ軽かった為、1ヵ月ほど薬を服用し現在は落ち着いております。

克服に向けて心掛けたこと、行った事

  • カフェインを取らない
  • SNSと距離を置く
  • ゆっくり休む
  • 自分を追い詰めない
  • 周りの人に相談する
  • 克服まで諦めない
カフェインを取らない
発症前はコーヒーが好きでよく飲んでいたのですが、カフェインが影響し発作を引き起こしてしまう事があるらしく、ノンカフェインのものを選んで飲んでいます。
現在も継続して可能な限り外出先でも意識してノンカフェインを選んで飲んでいます。
どうしてもカフェイン類を飲みたい時は、立て続けに飲まないように量を調整しています。(昨日コーヒーを飲んだから、今日はココアにしようとか)
SNSと距離を置く
SNSは、生活の一部を切り取って載せいているだけというのは分かってはいるのですが、自己肯定感が低い中で、いざそれを目にすると自分と比べてしまい気分が落ちてしまうとこがあったのでSNSから離れました。
離れたことで、かなりストレスが減りました。
ゆっくり休む
とにかく良く寝ました!笑
当時、早朝バイトをしていたのでほぼ毎朝5時に起きていたので、
夜は早めに寝ることを心掛けました。
また、映画やドラマを見ることで、現実逃避ができリラックス出来たのでよく見てました。
自分を追い詰めない

パニック障害を発症し始める前、私は人間関係に疲れ果てていました。
自己肯定感が低く、劣等感に埋もれ、そんな中長年付き合っていた彼氏にもフラれ、
「自分、本当に存在価値ないな」と自分で自分を追い詰めていました。

自己肯定感の低さは、当時モラハラ気味の彼氏と長年いたこともあり、その影響が大きかったのかなと今になって思います。
そんな中、周りの幸せそうな友達がキラキラして見え、自分は価値のない人間だなーと思いながら日々過ごしていました。

自分を追い詰めないようになったきっかけは、彼氏にフラれた事になります。
フラれた当時は地獄に放り込まれた感じでしたが、それまでの環境から解放されたことにより、少しずつプラス思考に物事を考えられるよになりました。
ありたい自分のままでいいんだと思えるようになり、気持ちが軽くなっていきました。

「全て自分が悪い、自分のせいでこんな状況になっている」
と、毎回思っていたのですが、それは本当に疲れます。
本当に悪いことはもちろん反省しますが、それ以外はあまり深くはまらない程度に流すようにしています。

周りの人に相談
私は家族と、数人の友達に相談していました。
家族からは、同じ家にいるのに毎朝LINEで生存確認をされてました。笑
友達もどこか外出が必要な場合は、着いていくから相談してねと声をかけてくれて、とても助かった記憶があります。

ずっと自分に存在価値はないと考えていましたが、毎日心配してくれる家族や友達にこんな考え方をしていることが申し訳なくなり、だんだんとポジティブ思考が回復していきました。
克服まで諦めないこと
パニック障害は良くなる病気です。

私は、「発作はずっとは続かない。自分は必ず克服できる」
と考える事を心掛けていました。
もちろん発作中は「あー、むりだー」とはなっていましたが、なるべく自分がリラックスできる環境を作り、必ず良くなるとポジティブ思考になるようにしていました。

発作が起きそう、起きた時の対策

  • フリスクを食べる
  • イヤホンで好きな曲を聴く
  • 手の甲をつねる
  • トイレに閉じこもる
  • 無理をせずその場から離れる
フリスクを食べる

よく飴とかを舐めると落ち着くというのを聞いていたのですが、
私の場合は、フリスクを食べることで落ち着くことが出来ました。
発作で吐き気を感じることが多かったのですが、フリスクを食べることで、その爽快感と刺激に気持ちが紛れ、「発作が起きそうだな・・いやだな・・・」といった不安を予防することが出来ました。

イヤホンで好きな曲を聴く

周囲の話し声や音を遮ることで、人混みや暫く逃れられない場所にいるという状態から気分を紛らわせていました。
今でも外出時には必須アイテムです。

手の甲をつねる

これは暫く痕になるので全くお勧めできませんが、発作が起きてしまい、暫く移動が出来ない電車等のような場所にいた場合、手の甲をよくつねっていました。
手の甲をつねることで、痛みに気持ちを集中させて気持ちを紛らわせていました。

トイレに閉じこもる

発作が起き、トイレに行ける状況であれば、トイレに入り気持ちが落ち着くまで籠ってました。30分以内にはだいたい落ち着くので、体調次第ではそのまま無理をせず帰宅していました。

無理をせずその場から離れる

電車で発作が起きた場合は、無理をせずすぐに降りていました。
人混みで発作が起きた場合は、人が少なそうなところへ移動し、座れそうな場所があれば座って発作が落ち着くのを待ちました。

 さいごに

パニック障害と診断されてから数年経ちましたが、今ではこの経験で心がだいぶ強くなったような気がします。

また、毎日普通に過ごせることは当たり前ではないんだな。ということを身をもって感じ、やりたいと思ったことは出来るだけ、体が動くうちにやってしまおうという思考に変わりました。

おかげで長年の夢であったNY一人旅を達成することができました。
この経験がなければ恐らく一人では行けていなかったと思います。

たまに不安になることはあります。
その時はフリスクを食べたり、曲を聴いたりして気持ちを切り替えています。
あとは良く寝る事!

パニック障害は良くなります。
回復まで時間はかかりますし、それまで辛い事はたくさんあるかと思います。
それでも、諦めずに向き合うことで、必ず。

私も今は克服しているだけで、また発作が起きることは十分可能性はあるので、
もし今苦しんでいる方がいましたら一緒に乗り越えていきましょう。

拙い文章にはなりますが、参考になりますと幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。